いすゞ自動車は2025年3月期、タイ市場の低迷などで最終減益を見込む

いすゞ自動車は14日、2025年3月期の連結純利益が前期比9%減の1600億円となる見通しだと発表した。金利高に伴う景気減速で、主力のタイ市場でピックアップトラックなどの販売が低迷し、資材費の上昇も利益を圧迫する。

売上高は微減の3兆3500億円を見込む。世界販売台数は、9%減の60万5000台を予想した。国内のトラックは新型車を発売するなどして、前期よりも台数の上積みを狙う。一方、タイではピックアップトラックの販売が低迷し、全体を下押しする見通しだ。

減益を見込んでいるが、足元の需要低迷は一時的だとして、年間配当は前期と同じ92円に据え置く。

27年3月期に売上高4兆円、営業利益3600億円を目指す方針も公表した。オンラインで記者会見した南真介社長は、タイ市場の見通しについて「下期には底入れして中期的には回復していくだろう」と話した。

24年3月期の売上高は、前の期比6%増の3兆3866億円、営業利益は16%増の2930億円、純利益は16%増の1764億円で、いずれも過去最高だった。

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