TOYO TIREが14日発表した2024年1〜3月期連結決算は、純利益が前年同期比2.1倍の230億円だった。ドル高・円安の進行で為替差益を計上したほか、多目的スポーツ車(SUV)向けの大口径高機能タイヤといった重点商品の販売を強化することで利益率が改善した。海上運賃の高騰が落ち着いたことも寄与した。

売上高は1%減の1275億円、営業利益は78%増の259億円だった。営業利益や純利益は1〜3月期として決算期を変更した13年以降で過去最高だった。

主力の北米市場では、インフレによる消費への悪影響と割安なアジア製品の流入が重なり、販売本数は前年同期比7%減少した。ただ、重点商品の販売強化など利益重視の戦略を打ち出し、北米の売上高は4%増加した。

24年12月期の通期見通しは据え置く。連結売上高は前期比1%増の5600億円、純利益は有価証券売却益を計上した前期の反動から38%減の450億円を見込む。

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