「すき家」などを展開する「ゼンショーホールディングス」が14日に発表した、昨年度1年間のグループ全体の決算は、売り上げが9657億円と前の年度より23.8%増え、最終的な利益が前の年度のおよそ2.3倍の306億円となり、いずれも過去最高となりました。

去年5月に新型コロナが5類に移行したことで、家族連れなど複数の人数で店を訪れる客の数が伸びたことが、主な要因です。

今年度の営業戦略について、「すき家」では、4月から人件費を価格に上乗せするため、深夜料金を導入したほか、主力の牛丼を含む商品の値上げを行っていますが、丹羽清彦執行役員は記者会見で「値上げについては理解してもらえていると感じていて、売り上げも好調に推移している」と述べました。

「松屋フーズホールディングス」も、コロナ禍からの回復に加え、円安を背景にした外国人旅行者の増加や店舗数の拡大で客数が伸びたことから、昨年度のグループ全体の決算は、売り上げが前の年度と比べ19.7%増の1276億円、最終的な利益がおよそ2.3倍の29億円で、いずれも過去最高となりました。

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