シャープは14日、テレビ向けを中心とした大型液晶パネルを生産する堺工場(堺市)の生産を、9月末までに停止すると発表した。国内で最後のテレビ向け大型パネルを生産する工場だった。

 同工場は子会社「堺ディスプレイプロダクト」(SDP、同市)が運営する。液晶パネルの価格競争が激化したことなどで、22年12月期に純損失360億円、23年12月期に同1156億円を計上するなど、シャープの経営の足をひっぱっていた。

 同日に発表したシャープの2024年3月期決算は、売上高は2兆3219億円(前年比8・9%減)、最終損益は1499億円の赤字(前年は2608億円の赤字)だった。

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