スクウェア・エニックス・ホールディングスが13日に発表した2024年3月期連結決算は、純利益が前年同期比69.7%減の149億円だった。売上高は3.8%増の3563億円、営業利益は26.6%減の325億円だった。家庭用ゲームの発売などで増収だったが、開発費の償却などの影響で減益となった。

一部タイトルの開発を取りやめてコンテンツ廃棄損が発生したほか、コンテンツ制作における評価損を合わせて388億円の減損を計上した。同日に発表した中期経営計画で、タイトルの量から質への転換を進めるとした。開発を中止したのは27年3月期以降に発表予定だったタイトルが多く、今期への影響は軽微とみる。

同社は4月30日、221億円の特別損失を24年3月期に計上すると発表した。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」など大型タイトルを手がけており、開発を中止するタイトルが注目されていたが、詳細の発表はなかった。

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