日銀は13日午前の定例公開市場操作(オペレーション)で、国債の買い入れ額を前回と比べ500億円減の4250億円とした。3月のマイナス金利政策の解除後、減額は初めて。今後、日銀が保有する国債の償還ペースは、新規買い入れを上回る見込みで、事実上の量的引き締め局面が視野に入った。
買い入れを減額したのは、償還までの残りの期間が5年超10年以下の国債。従来は4750億円だった。
減額を受けて金融市場では円買い・ドル売り、債券売りが進んだ。長期金利の指標となる新発10年物国債(第374回債)の流通利回りは上昇(債券価格は低下)し、一時0.940%を付けた。昨年11月以来、約半年ぶりの高水準。
日銀本店=東京都中央区
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