ファミリーマートは13日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場となる大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)の工事現場に、移動型無人トレーラー店舗をオープンした。工事の進捗に応じて販売場所を移動でき、作業員らが遠方の売店に行く手間の削減につながる。今後、買い物が不便な地域などへの展開も検討する。
ファミマによると移動型無人店舗はコンビニエンスストア業界初。店内の空調設備などに必要な電気を供給する仕組みや通信機能を搭載しており、冷蔵・冷凍食品を含め約280種類を販売する。店員は常駐せず、セルフレジでのキャッシュレス決済となる。営業時間は午前9時から午後5時まで。
万博の会場面積は155ヘクタールと、東京ドーム33個分の広さに当たる。夢洲には飲食物などの売店が少なく、作業員らは昼食や休憩の時間に、広大な敷地内で十数分の移動を強いられる例があった。
建設業界では時間外労働時間が規制される「2024年問題」や人手不足が指摘されており、働き方改革や作業効率の向上が課題だ。ファミマは竹中工務店や日立ハイテクと共同で同トレーラー店舗の実用化を進める。被災地や「買い物難民」が多いエリアなどへの展開を検討する。
【関連記事】
- ・ファミマ、JR羽村駅に無人店 自動で決済画面表示
- ・走る無印良品、飛ぶセブン 買い物弱者1000万人を救え
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。