▽飲料大手のキリンホールディングスは、2023年度の採用活動から、博士人材の採用に向けた専門のホームページを開設し、新卒採用に加え、博士号を取得した人の中途採用も行っています。

会社では、博士人材の採用を年々増やしているということで、2023年度に研究職として採用した社員に占める博士人材の割合は、前の年度と比べ、およそ2倍に増えたということです。

人財戦略部 門田智之さん

人財戦略部の門田智之さんは「ヘルスサイエンスの事業に力を入れていて、博士人材の研究力の高さなどを期待している」と話しています。

一方、
▽化学大手の旭化成は、毎年20人前後の博士人材を採用していて、2023年からは、通年で採用を行う制度を導入し、さらに人材獲得を強化する方針です。

博士人材をめぐっては、経団連が2023年9月から10月にかけて実施した調査で、今後5年程度で博士人材の採用を増やす方針と答えた企業の割合が、新卒と中途採用で、いずれも2割未満にとどまっています。

政府も、ことし3月に活躍の促進に向けたプランをまとめていて、企業の間で採用の拡大に向けた動きが、さらに広がることが期待されています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。