携帯電話大手3社の2024年3月期連結決算が10日、出そろった。法人向けや金融事業が好調で、3社とも売上高は前期比で増加した。KDDIはミャンマーのリース事業不振、ソフトバンクは前期にスマートフォン決済PayPay(ペイペイ)子会社化に伴う利益を計上した反動で、それぞれ減益だった。
NTTドコモは企業のマーケティングのデジタル化支援事業が伸び、純利益が前期比3.0%増の7951億円と増益を確保した。売上高に当たる営業収益は1.3%増の6兆1400億円だった。
KDDIの売上高は1.5%増の5兆7540億円、純利益は6.1%減の6378億円。auじぶん銀行の口座数が増えた金融事業は好調だった。一方、ミャンマーで民間企業から通信設備のリース代金回収が難しくなり、引当金を計上したことが減益要因となった。
ソフトバンクは売上高が2.9%増の6兆840億円、純利益は8.0%減の4890億円だった。21年春から本格化した携帯料金値下げによる打撃を、営業強化による利用者数の増加で補い増収となった。
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