10日午前の東京株式市場で日経平均株価は、前日終値より一時600円超上昇し、3万8千円台後半をつけた。米国で利下げ観測が高まったことから、前日の米ニューヨーク株式市場で主要な株価指数が上昇した流れを引き継いだ。
米国で前日に公表された新規失業保険の申請件数は市場の予想を上回った。このため、中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利下げするとの見方が拡大。利下げによって米国の景気が下支えされるとの観測から、前日の米株式市場の主要3指数はそろって上昇した。
東京市場もこの流れを引き継ぎ、日経平均は前日終値より287円81銭高い3万8361円79銭と、反発して取引を開始。その後も、幅広い銘柄で買いが入った。
東京外国為替市場の対ドル円相場は、午前10時時点で1ドル=155円50銭台と前日17時時点と比べて30銭ほど円高ドル安に進んだ。米長期金利の低下に伴い、円安傾向がやや落ち着いている。(柴田秀並)
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