ダイキン工業の井上礼之会長は1994年に社長に就任して以降、およそ30年にわたり経営のかじ取りを担い、海外展開を加速するなどして会社を世界的な空調メーカーに成長させました。

会社では、ことし、創業から100年の節目を迎えることから、これを機に新しい経営体制に移行すべきだと判断したということで、井上氏は会長は退任し、名誉会長に就任するとしています。

そのうえで、会社では十河政則社長が会長に、新しい社長に竹中直文専務が就任する人事を発表しました。

新しい社長に就任する竹中氏は大阪市出身の60歳。

1986年にダイキン工業に入社したあと、生産や営業部門などを担当し、2021年から専務を務めてきました。

竹中氏は、記者会見で「変化が激しい時代に進化し続けるために、現場に入り込み実行のスピードを上げて、成果を創出できるよう全力を尽くしたい」と話していました。

89歳の井上氏は今後、名誉会長として新しい経営陣をサポートするとしていて、会社ではこうした人事案を来月の株主総会などを経て正式に決めることにしています。

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