コスモHDは株主還元を手厚くする

コスモエネルギーホールディングス(HD)は9日、2025年3月期に230億円を上限に自社株買いをすると発表した。発行済み株式総数(自社株を除く)の3.96%にあたる350万株を上限に買い付ける。

同日発表した24年3月期の連結決算は売上高が2%減の2兆7295億円だった。石油化学事業で国内需要の低迷などが響いた。一方で石油製品事業の採算が改善したほか、受取補償金70億円の計上で純利益は21%増の820億円となった。このため、株主還元を手厚くする。

25年3月期の売上高は前期比17%増の3兆2000億円、純利益は4%減の790億円を見込む。製油所での定期補修に伴い、古くなった設備の除却損など一時的な損失を計上する見通しだ。

合わせて26年3月期まで3年間の中期経営計画で掲げた株主還元方針の見直しも発表した。年間配当の下限額を25年3月期から300円(従来は250円)に引き上げる。

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